きょう15日(水)の山口県は、ここ数日より寒さは和らぎ、晴れ間多い落ち着いた空模様が続きました。
しかし、この穏やかな天気が長く続きません。

これから大陸方面で発生する低気圧や前線が、あす16日(木)夜にかけて急速に発達しながら西日本を通過する見込みです。

山口県は、16日(木)早朝にかけては引き続き大体晴れそうですが、日中から急速に厚みのある雲が増えていきます。そして前線に伴う活発な雨雲が、夕方5～7時頃の間で次第に県内に流れ込み始めるとともに、前線に向かう南寄りの風も強まってくる見込みです。
夕方～夜にかけて急に強く降り出す雨や、雲の発達に伴う雷、また、傘があおられる心配もあるような強い風にも注意が必要です。

学校や職場からの帰りの際など雨への備えだけでなく、強い突風などにも十分にお気を付けください。
可能であれば、雨が降り出す前に家に帰ることも心がけると良いでしょう。

前線通過に伴う活発な雨雲が通過した後、17日(金)日は等圧線が縦縞模様の冬型の気圧配置に変わってきます。
今度は、風が西～北寄りに向きを変えながら、引き続き、やや強く吹いて、この冷たい風により再び師走先取りの寒さが急速にやって来そうです。

また、上空に流れ込む強い寒気の影響で大気の状態も一段と不安定になり、雷雲発達の確率も、かなり高めとなります。
度々の急な強い雨や、雷やひょう、場合により、竜巻などの激しい突風のおそれもあります。

この、低気圧や前線の通過～強い寒気流入での荒天で、場合によっては山口県沿岸の海域に「暴風警報」が出る可能性もあります。一気に天気が荒々しい表情となるおそれがあることも踏まえて、あす16日(木)の雨が降り出す前に、様々な対策を進めておきましょう。
土曜日も、にわか雨が残る所があり、師走先取りの体に堪える寒さになるとみられますが、日曜日は天気回復し、朝は冷え込みが強いものの昼間は寒さの峠を越えてくる見込みです。

（KRY山口放送 気象予報士 山本昇治）