【山口天気 夕刊10/3】4日(水)は日ざし多くなり昼は少々汗ばむが 今週後半の深まる秋に準備を 「大型」だけど「コイヌ」…台風14号の動向は?
3日(火)の西日本は、高気圧と高気圧の狭間となる気圧の谷の中に入り、当初から薄雲は多い、と見込んでいたのですが、予想より湿った空気が入り込んで厚みのある雲が多く、わずかに雨がぱらついた所もありました。
このあと夜中も雲が多く、傘を差すほどではないものの、にわか雨の所もあるかもしれませんが、4日(水)は気圧の谷の雲は通り過ぎていき、少し雲は残ることはあるものの、全般には日ざしがシッカリ届く時間が多くなる見込みです。
日ざしが届くことで昼間は、まずまず気温も上がって日向では長袖シャツの袖をまくりたくなるくらいの陽気になりそうですが、今週後半にかけては大陸方面のヒンヤリとした空気が流れ込んでくることで、最高気温でも25度に届かず、朝晩は厚手の服も欲しくなる冷え込みにもなる予想です。上着などの暖かな服装の準備、また、お布団を日ざしに当てて太陽の温もりを溜め込んでおくなど、深まる秋に向けた準備を急ピッチで進めていきましょう。
深まる秋の一方で、沖縄には台風14号が接近中です。この台風には国際的には「コイヌ」という名前が付けられています。アジア地域の台風には日本など14の国・地域で作成した140個の名前のリストから発生順に名前が付けられていて、今回の台風14号は、日本が提案した星座名の「こいぬ座」から「コイヌ」という名前の順番となりました。しかし、コイヌという名前ですが、「大型」で「非常に強い」勢力に発達しており、沖縄県・石垣島など先島諸島は、台風の強風域に入っています。
このあと台風14号は西よりに進み、先島諸島では、4日(水)が暴風や高波のピークとなる見込み。その後、台湾南部付近を通過し、中国の沿岸部付近で勢力を落とす、と見込んでいます。
山口県には台風14号が直接影響することはありませんが、台風の残骸の湿った空気が、今週末から来週前半あたりにやや北に広がって本州付近に広がってくる可能性があり、山口県は土曜日にかけては晴れたり曇ったりの日々ですが、日曜日から来週前半は雲が増え、少し雨が降るタイミングもあるかもしれません。深まる秋とともに、南の雲の動きも、日々気をつけておきましょう。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)