岩国基地を離陸したアメリカ軍のオスプレイが墜落した事故を受け、岩国市は、オスプレイの安全が確認されるまでの飛行停止を求めることを検討する考えを示しました。

　11月29日、岩国基地を離陸したアメリカ空軍のオスプレイが鹿児島県沖で墜落。乗組員8人のうち1人が死亡、7人が行方不明となっています。

　事故を受け、日本政府は安全が確認されるまでオスプレイを飛行させないようアメリカ側に要請。

　しかしアメリカ軍は事故を起こした空軍のオスプレイの飛行を見合わせる一方で、海兵隊や海軍のオスプレイについては運用を続けています。

　市民団体「瀬戸内ネット」は4日、全てのオスプレイの飛行停止を求めるよう岩国市に申し入れました。

（瀬戸内ネット　久米慶典顧問）
「国の対応を待つのではなく現時点でこれだけ大きな事故で市民が不安を持っているなら岩国市として対応すべき」

　これに対し、市の担当者は安全が確認されるまでの飛行停止の要請について「県と協議する」などと応え、検討する考えを示しました。

　4日は「住民投票を力にする会」など他の3つの市民団体も同様の申し入れを岩国市に行っています。