白山市が液晶パネル大手の「ジャパンディスプレイ」に交付した助成金10億円の返還をめぐる訴訟で、全額が市に返還されることになりました。

ジャパンディスプレイは白山市の工場で液晶パネルを製造していましたが、4年前、業績悪化を理由に工場をシャープなどに譲渡。
白山市は工場建設に伴って交付した助成金10億円の返還を求めていましたが、ジャパンディスプレイ側は「シャープが事業を継続している」として返還する必要がないことを求める訴訟を起こしていました。

しかし一審、二審ともに、「返還する義務がある」とジャパンディスプレイ側の訴えを退けていて、さらに最高裁は今月3日付で上告を受理しない決定をしました。

これにより、助成金10億円は全額白山市に返還されることになります。
白山市の田村敏和市長は、「これまでの本市の主張が認められたものと受け止めております」とコメントしています。