終戦の日 石川護国神社で平和祈願祭も…輪島では倒れたままの忠魂碑
8月15日、終戦の日。
金沢市の石川護国神社では、平和祈願祭が行われ、遺族らが戦没者の冥福と平和への祈りを捧げました。
石川護国神社には戦争で犠牲となった4万4929柱の御霊が祀られています。
毎年8月15日の終戦の日に合わせて平和祈願祭を行っていて、遺族らおよそ200人が参列し、1分間、黙とうをささげました。
参列者:
「お父さん、きょうもこうして元気におるよ、私幸せよと。毎月お参りできるだけ幸せです」
「若い人には戦争を断じて許さないという気持ちで育ってほしい」
参列者は、戦争の怖さや恐ろしさを若い世代にも知ってほしいと話していました。
輪島市門前町剱地の光琳寺では元日の地震で、境内にある高さ6.5メートルの慰霊碑が倒れました。
慰霊碑は、戦後まもなく建てられたもので、旧剱地村のおよそ300人の戦没者の名前が刻まれています。
さらに、寺の本堂でも壁が崩れたり柱がずれる被害があったためことしの法要は中止となりました。
剱地地区遺族会・森下善一 会長:
「戦争で亡くなった方を追悼するという意味で我々の象徴的なものがこの忠魂碑なんです。どうにかして直るものなら直したいなという気持ちは持っている」
ただ、地震で被災した遺族や地元を離れた人もいるため再建資金を集めるのは難しい状況だということです。