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農業被害1000件超 春の営農開始へ… 国や県「できる限りの支援策を準備」

2024年2月19日 18:50
農業被害1000件超 春の営農開始へ… 国や県「できる限りの支援策を準備」
能登半島地震は、発生から50日目です。
農業への被害が1000件を超える中、被災した農家を支援するための説明会が初めて開かれました。

珠洲市の商工会議所で開かれたきょうの説明会。被害を受けた農業関係者に、国や県の支援を知ってもらおうと開かれました。

石川県農林水産部・里山振興室 中村 弘和室長:
「能登の基幹産業である農林水産業の復興なくして、能登の復興はないという認識のもとこの春の営農開始に向けてできる限りの支援策を準備した」

元日の地震で、地盤の隆起や液状化など、農業への被害は、県内で1000件以上確認されています。

説明会に参加した政田将昭さん。
珠洲市の農業法人で働いています。

有限会社すえひろ・政田将昭さん:
「私たちの近くに相談窓口をつくっていただいたので 現場でいろいろと調整していきたい」

ただ、説明を聞いても、不安はぬぐえませんでした。

政田さん:
「いや~厳しいわ本当に思ったより厳しい、珠洲…」

米や大豆、麦などを栽培する政田さんの会社は、およそ115ヘクタールの、田んぼを管理しています。

政田さん:
「こちらの田んぼがすごく壊れている場所。隆起して段差がついていますよね」

もとは同じ高さの田んぼでしたが、土地が隆起して、20センチほどの段差が。影響は田んぼに欠かせない水にもー。

政田さん:
「用水路がめちゃくちゃで水が流せない」「ひどい状態ですね…。もう言葉が出なかったです」

ほかにも、土砂が流れ込むなど、多くの被害が見つかりました。

去年の末に、今年の計画を立てていましたが、先の見通しが立たず、種の発注は取りやめています。復旧が進まなければ、今年の収穫は、去年の1%ほどに落ち込んでしまいそうです。

政田さん:
「ことしは去年のものを売れるが、来年、再来年と影響が」
「見通しは立っていない。皆さんの応援が力になっている。石川のものを食べてほしい。頑張るので応援して」
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