イプシロンSロケット爆発事故の原因は「燃料ガス漏れ」 JAXAが会見「今年度中の打ち上げ不可能」
種子島宇宙センターで11月26日、イプシロンSロケットが燃焼試験中に爆発した事故についてです。JAXAは5日、会見を開き、爆発の原因について「燃料ガスが漏れ出た」と明らかにしました。
この事故は11月26日、種子島宇宙センターで「イプシロンSロケット」の第2段モーターの燃焼試験中に爆発が起きたものです。ケガ人はいませんでしたが、JAXAによりますと爆発による飛散物が海上にも落下したということです。
イプシロンロケットを巡っては去年7月、秋田県の能代ロケット実験場で行われた燃焼試験でも爆発が発生。点火装置の一部が溶け燃料に着火したことが原因だったと特定し、対策を講じて今回の再試験に臨んでいた中での爆発でした。
JAXAは5日、会見を開き「前回の対策はしっかりとできていた」とした上で、爆発の原因について「燃料ガスが何らかの原因で漏れ出た」と明らかにしました。
(JAXAイプシロンロケットプロジェクトチーム・井元 隆行プロジェクトマネージャー)
「(秋田と今回の事故の)2つの事象は分けて考えないといけないと考えている」
(JAXA・岡田匡史理事)
「大至急原因を究明してしっかりとした対策を打って大きな影響を与えないように仕上げていくことに専念したい」
イプシロンSの今年度の打ち上げは技術的に不可能だということです。