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衆議院9日解散へ!選挙戦本格化 鹿児島4選挙区の顔ぶれは

2024年10月8日 19:24
衆議院9日解散へ!選挙戦本格化 鹿児島4選挙区の顔ぶれは

 国会で野党が批判を強める中、石破総理は9日、衆議院を解散します。鹿児島の4つの選挙区で現在、立候補が予想されるのは12人です。早くもしのぎを削っています。

 県都・鹿児島市の鹿児島1区。与野党の対決が注目を集めます。自民党・現職の宮路拓馬さん、2024年4月に比例九州で繰り上げ当選した立憲民主党・現職の川内博史さん、参政党・新人の昇拓真さんが立候補を予定していて、三つ巴になりそうです。

 前回、自民党の宮路さんは10万票以上を獲得し立憲民主党の川内さんを破りました。この4年間、鹿児島市内で辻立ちを精力的に取り組み知名度アップに力を入れました。一方、辻立ちと言えば川内さん。長年続ける天文館での演説は有名です。選挙区での勝利に向け気合いは十分です。

 鹿児島市の谷山地区や南薩、奄美などを含む鹿児島2区。無所属・現職の三反園訓さん、比例九州・現職の自民党保岡宏武さん、共産党 ・新人の松崎真琴さん日本維新の会・新人辻健太郎さん、参政党・新人の矢竹ゆかりさんも名乗りをあげています。衆議院の総選挙で5人が立候補すれば鹿児島では過去最多に並ぶ人数です。

 鹿児島2区の注目はこの2人。自民党の保岡さんと無所属の三反園さんです。先月、南九州市の式典で居合わせた2人はほぼ目を合わせることはありませんでした。現職同士の激しい鍔迫り合いが早くも始まっています。そこに大きく影響しそうなのが自民党の「公認」問題です。

 続いて、薩摩川内市や日置市、阿久根市、出水市などの鹿児島3区。立憲民主党・現職の野間健さん、前回、比例九州で復活当選し、石破政権で初入閣を果たした自民党・現職の小里泰弘さん、一騎打ちに注目が集まります。

 最後に霧島市や鹿屋市、熊毛地区などの鹿児島4区。自民党の重鎮、幹事長を務める森山裕さんに社民党・新人の山内光典さんが挑みます。

 注目の選挙区を確認します。まずは鹿児島1区です。前回の選挙では戦後初の与野党一騎打ちでした。自民党の宮路さんが立憲のベテラン川内さんに約1万2000票の差をつけ勝利しました。宮路さんは知名度を上げようと辻立ちはもちろん先日、総裁選で小泉 進次郎 候補が鹿児島に来た時にはぴったり寄り添い存在感を示していました。一部で立憲民主党の代表選は盛り上がりに欠けたと言われる中、ベテランの川内さんがどう巻き返すのか注目が集まります。

 続いて鹿児島2区です。無所属・現職の三反園さんは前回、元県知事という知名度を生かし9万2614票を獲得して自民党の金子さんを大差で破りました。その三反園さんに挑むのが前回、比例九州単独で立候補して当選した自民党・現職の保岡さんです。選挙区での対決は初めてですが保岡さんにとって大変、気がかりなのが自民党の「公認」の問題です。選挙区の支部長が公認されるのが自民党の通例ですが、「確実に当選できる評価がない」との見方もあり現時点で公認に向けた推薦が得られていません。

 自民党籍はないものの無所属で自民会派、自民党入りを希望する「三反園さんを公認すべき」との声もあります。また、どちらも公認せず当選した方を追加で公認すればいいのでは?そんな声も一部であるようです。自民党の公認問題は選挙の行方に大きく影響し保守分裂の戦いになるのは間違いなさそうです。

 県内の立候補予定者は現在12人ですが、15日の公示までに動きがある可能性あります。衆議院選挙は27日投開票される予定です。

    鹿児島読売テレビのニュース