鹿児島市長選挙に下鶴市長が2期目の出馬表明 「市民との約束はおおむね実現」
鹿児島市の下鶴市長が11月24日に投開票される任期満了に伴う市長選挙について正式に出馬を表明しました。「1期4年の市民との約束はおむね実現できている」と自信を見せた市長に議員からは厳しい声が上がりました。
(鹿児島市 下鶴市長)
「引き続き市政のかじ取りを担い全力を尽くしてまいりたいという確固たる信念と情熱からこの度、次期市長選挙に立候補することを決意した」
9日の市議会の代表質問で下鶴市長はこのように述べ2期目を目指して立候補することを正式に表明しました。次期市長選への表明は下鶴市長が初めてです。
10年近く務めた県議会議員を辞めて2020年の市長選に初当選した下鶴 隆央さん(44)。40歳での首長誕生は県内最年少でした。ICTを活用した市民サービスの向上に力を入れる一方で就任後、全国ワーストになった待機児童を2年で解消するなど子育て支援にも力を入れたとしています。
1期4年の総括を問われると…
(鹿児島市 下鶴市長)
「マニフェストに掲げた100項目の諸施策については現時点ですべてが実施、推進中であり私としては最大限の力を尽くして市民の皆様との約束をおおむね実現できたと考えています」
4年間の成果に自信を見せました。しかし、議員からは県や関係団体との連携についてこんな厳しい声が上がりました。
(自民党 霜出佳寿市議)
「各関係団体との連携について反省点は上げられなかった。しかしながら、この4年間スタジアムの整備は各方面との連携不足が原因で迷走し、予算と時間を経たせてしまったと言わざるを得ません。議会からの指摘を踏まえても反省の弁が出なかったのは残念」
こうした厳しい声もありますが、下鶴市長は幅広い政党に推薦願を出すということです。市長選には現職の下鶴市長のほか、市民団体が擁立を模索しています。任期満了に伴う鹿児島市長選挙は今年11月24日に投開票されます。