桜島フェリー運賃200円→250円に 値上げ案を審議会に提出 来年7月から
桜島フェリーの運賃が5年ぶりに値上げされることになりそうです。鹿児島市は現在200円の大人運賃を来年7月から250円に引き上げたいとしています。
鹿児島市船舶局は27日、桜島フェリーの運賃について、大人は200円から250円、子どもは100円から130円にすることなどを盛り込んだ諮問書を船舶事業経営審議会に提出しました。自動車やバイク、自転車なども概ね2割ほど値上げで、軽自動車は現在の1400円が1700円に一般的な普通乗用車は、1950円が2350円になる見込みです。
一方、桜島の住民に配慮し通学定期や回数券については値上げ幅を抑え、新たに65歳以上のシニア定期を設けるとしています。
桜島フェリーは東九州自動車道が鹿屋まで延伸した翌年の2015年に赤字に転落。コロナ禍で輸送量や収益が大幅に減った一方、燃料価格の高騰などで経費は増え、昨年度は3億5000万円余りの赤字となりました。この春から運行体制を5隻から4隻に減らすなど経費削減を図っていますが、このままでは事業運営が困難になるとしています。
(鹿児島市船舶局 有村 隆生局長)
「生活航路として利用していただいている桜島住民には大変申し訳ない。料金(値上げ)だけではなく経営努力として増収対策を図ることも必要だと考えている」
審議会は値上げの是非や値上げ幅について議論し来年1月までに答申を行います。市当局は2月の市議会定例会に条例改正案を提出したい考えで、可決されれば来年7月1日から5年ぶりに運賃が上がる見通しです。