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ないごて!?秋なのにサクラ咲く?意外な原因が!

2024年10月17日 19:45
ないごて!?秋なのにサクラ咲く?意外な原因が!
 KYTのないごて!?フォームに「慈眼寺公園のサクラの花がポツポツ咲いています。秋なのにないごて?」という情報が寄せられました。また、投稿ボックスにも、秋のサクラを収めた写真の投稿が相次いでいます。秋なのにないごて!?サクラが咲いているの?調べてみると、意外な原因がわかりました。

(横山あさみアナウンサー)
鹿児島市のふれあいスポーツランドにはたくさんのの木が植えられている。10月だが、上を見上げてみますと、なんと開花しています。ないごて?」

 葉が落ちて少し寂し気なサクラの木に、突如咲き誇る可憐な花。ふれあいスポーツランドでは秋に咲く品種も植えられていますが、こちらは春に見ごろを迎えるヤマザクラ。さらに…

(横山あさみアナウンサー)
「すごく咲いている木がある。シダレザクラ。何輪も咲いている」

 シダレザクラやカワヅザクラも開花していました。

 咲いているのはここだけではありません。鹿児島市の慈眼寺公園では「秋の桜」といわれるコスモスが咲き、秋の訪れを感じさせる一方、サクラも1輪から2輪ほど綺麗に開花していました。

SNSを見てみると…「桜が咲いてる…どうなってんの」「まじか!秋なのに桜が咲いてる!」など、全国各地で桜の開花が確認されていました。

 専門家を訪ねました。

(日本樹木医会・鹿児島県支部・間世田明里事務局長)
「正常な落葉をするとこういう現象はあまりおこらないが、急に台風などの影響で(葉が)落ちるとこういう「狂い咲き」の現象が起こったりする」

 大きな原因の一つは8月末に県本土に上陸し、農作物などに大きな被害を及ぼした台風10号。強風により葉が落ちてしまったことで、サクラが冬が来たと勘違い、さらに、気温が下がらず、暑い日が続いているため、春が来たと再び勘違いし、開花したといいます。

(日本樹木医会・鹿児島県支部・間世田明里事務局長
「葉っぱでつくられる「アブシシン酸」という植物ホルモンが、それが花芽の成長の抑制につながる物質。葉っぱが落葉することで、その物質が滞ることによって花が急に咲いたりする現象が起こる。負担はかかっていると思う」

 ふれあいスポーツランドでは、毎年、多少の狂い咲きが確認されていますが、ここまで多くの品種が「狂い咲き」しているのは、珍しいということです。

 季節外れの桜を不思議そうに観察する人の姿も見られました。

(女性)
「珍しい。私は4月によく来る。何種類も桜が咲くので時期を追って2月くらいから来るが、この時期は珍しい、初めて」

 記録的な猛暑や台風などの影響で、植物の予定も狂ってしまったようです。季節外れのサクラ、探してみてはいかがでしょう?
鹿児島読売テレビのニュース