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【閖上】3月11日、閖上の記憶から飛ばした風船…人々が込めた思い「絶対に忘れてはいけない」

2025年3月15日 10:30
【閖上】3月11日、閖上の記憶から飛ばした風船…人々が込めた思い「絶対に忘れてはいけない」

名取市は東日本大震災で、閖上地区~仙台空港の沿岸部一帯が津波に襲われた。
死者は923人、行方不明者は38人となり、住家は全壊が2,801棟、半壊が1,129棟の被害にあった。

このうち、閖上中学校では14名の生徒が津波の犠牲となった。
遺族会は閖上中学校敷地内に慰霊碑を建立。慰霊碑近くの更地に「閖上の記憶」を建てた。
慰霊碑を守りながら、震災やいのちの大切さを伝える取り組みを行っている。

3月11日の午後2時46分には、この場所で黙とうとともに風船飛ばしが行われた。

名取市の中学3年生は「震災の記憶はないが、学校で震災の話を聞いて友達と来た。絶対に忘れてはいけないことだと思う」と話した。

静岡から来た男性は、亡くなった人が笑って過ごせるよう「笑顔」と風船に書いた。「いつか必ず会おう」と思い風船を飛ばしたという。

「閖上の記憶」の代表として活動する、息子を亡くした女性は「この青空はきっと先に行った多くの人たちが私たちにプレゼントしてくれた。今は姿形はないが、ここにちゃんといた。忘れないでいてほしい」と話し、支援してくれた多くの人への感謝を伝えた。

最終更新日:2025年3月15日 10:30
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