【4病院再編】県立精神医療センターは「名取市で建て替え」東北労災病院は「富谷市移転で協議継続」村井知事が説明
21日に開会した県議会11月定例会。
村井知事
「精神医療センターにおける機能強化と精神科病床を有する一般病院との一層の連携による体制構築に向け、関係者との協議により解決が図られることを前提として名取市内で建て替える方向で検討を進めてまいります」
これまで県は、建物の老朽化や、救急搬送時間の格差、精神科患者の身体合併症への対応強化などを理由に、県立精神医療センターと東北労災病院を富谷市へ移転・合築する計画を示していた。
一方、今月開かれた専門家による審議会では「精神医療センターを名取市で建て替える案」が全会一致で決議された。
また、東北労災病院の経営状況が厳しく移転に向けた協議が難航していることなどもふまえ方針を固めたという。
村井知事
「先般、精神保健福祉審議会で名取に建て替えた方がいいということで全会一致で決議をされたということでございますからそれに後押しされるような形で」
建て替えの候補地としては、同じ名取市内の県立がんセンターの跡地となる場所などが検討されている。
これを受けて、名取市長は…
山田司郎 名取市長
「精神医療センターを中心にして築き上げてきた県南の精神医療また精神医療福祉の体制について重要性をご認識いただけたのかなと」
また、東北労災病院の富谷市移転については引き続き協議が続くという。
東北労災病院と県立精神医療センターの現地存続を訴える市民団体は…
東北労災病院を守る会 小玉高弘 事務局長
「非常に決断が遅かったのではと思う。私たち県民の知らないところで 医療の問題が進められた。当事者の意見をしっかり聞いていただきたい」
また、県は県北の精神医療患者のケアについて、富谷市にも今後、精神科の医療機能をもたせることを検討しているとしている。