【実際の建物を使って…】警察が救出・救助訓練 解体予定の警察・独身寮を利用(宮城・栗原市)
解体される建物を使った警察の救助訓練が、宮城・栗原市で行われた。
ハンマーで壁破壊「ドガーン・ドガーン」
大きなハンマーを使って、部屋の壁が壊されていく。
この建物は、築52年が経過し解体が決まっている宮城県警の独身寮だ。
訓練には、警察官や機動隊員などが参加し、地震で倒壊した建物に取り残された人を救助する想定で行われた。
頑丈なコンクリートの壁に、巨大なドリルで穴を開けてファイバースコープで中の様子を確認。今度はエンジンカッターで人が通れるような穴を開けていく。鉄筋の場所を考慮しながら作業するのが、ポイントだという。
宮城県警・警備課 齋藤勝行課長補佐
「実際の建物を使用して救出・救助するという訓練は、なかなか機会があるものではない 。きょうの機会を有効に活用したい」
宮城県警では、大規模災害の際に迅速な救助活動が行えるよう、今後もこのような訓練を行うことにしている。