非常に強い風吹き荒れる、宮城でこれまでに35人ケガ…東北新幹線は運転再開するも大幅な遅れや運休
非常に強い風が吹き荒れた影響で、宮城県内ではこれまでに35人がケガをして病院に搬送されました。
運転を見合わせていた東北新幹線は、26日午後6時過ぎに運転を再開しましたが、大幅な遅れや運休が出ています。
東の海上で発達した低気圧の影響で、西風が強く吹き荒れた宮城県内。
白壁アナウンサーリポート
「体が持っていかれそうな強風です」
最大瞬間風速が37.8メートルとなった女川。35.0メートルの白石のほか、名取・築館を含めた4地点は観測史上 最も強い風を観測し、亘理や仙台でも非常に強い風が吹き荒れました。
仙台市若林区の県道10号線では、強風にあおられたトラックが横転。
運転していた男性は自力で脱出し、ケガはないということです。
一方、消防によりますと、宮城県内では風で転倒するなどして26日午後5時までに35人が病院に搬送されました。
また、東北電力ネットワークによりますと、風の影響で仙台市や登米市などでのべ10000軒を超える停電が発生していて、順次復旧作業が進められています
交通機関にも、影響しています。
石橋記者リポート
「仙台駅の新幹線改札口前では、サラリーマンだけでなく春休み中の家族連れの姿も多くみられ、旅行など利用者の計画に影響が出ています」
仙台駅と白石蔵王駅の間の風速計が規定値に達し、東北新幹線は東京~盛岡間で午前中から運転見合わせとなりました。
大学進学で東京へ
「引越しで東京に行く予定。あっち(東京)の予定を一緒にする子に迷惑かけるので、それが困った」
就職活動で東京へ
「面接の時間をずらしてもらえるように連絡して、3,4時間くらい枠を移動してもらいました」
見合わせが続いたことで、混雑したのは高速バス乗り場です。
新幹線の運転再開を待たずに、乗り換える人の姿がありました。
秋田へ向かう親子
「山形から秋田へ移動したくて、新庄にいく新幹線がとまり、仙台にきたらこまちも止まっていてバスで帰ります。だいぶ疲れました」
青森へ帰る大学生「きょう中に(青森に)帰らないといけなくて、ギリギリでチケットがとれた」
一方、多くの区間で見合わせとなっていた在来線については、順次、運転を再開していて、JR東日本は最新情報を確認するよう呼びかけています。