官製談合、逮捕された市職員…”工事予定価格の参考金額”計算する立場(宮城・白石市)
宮城・白石市が行った工事の入札に関わる官製談合事件。
逮捕された市の職員は、工事予定価格を決めるにあたって参考となる金額を計算する立場にあったことが分かった。
白石市長)多くの皆様に大変ご迷惑をおかけしました。心から深くお詫び申し上げます
職員の逮捕を受けて、白石市の山田裕一市長は、20日緊急会見を開いた。
この事件は、2023年9月に白石市が行った配水施設の改修工事の指名競争入札で、白石市役所上下水道事業所の係長・平間大地容疑者(36)が、工事業者に対して事前に予定価格などを伝えたとして逮捕されたもの。
伊藤成輝記者リポート
「市によると、普段から穏やかで働きぶりもまじめだったという平間容疑者。防水に関する知識もあったことなどから、今回の工事を担当したということです」
白石市によると、入札の「予定価格情報」は平間容疑者が計算した金額を参考に設定されているが、「最低制限価格」については平間容疑者が知る立場にはなかった。
今回の事件を巡っては、工事を請け負った草刈工務店の代表・草刈俊彦容疑者(63)も逮捕されていて、警察は入札に関する情報を漏らした経緯などについて捜査を進めている。