<高級品クロマグロ>893本漁獲も義務付けられた国への報告なし 気仙沼市の船長(74)書類送検(宮城)
クロマグロ893本およそ10トンを漁獲したにも関わらず、国に報告していなかったとして、宮城・気仙沼市の船長(74)が書類送検された。
漁業法違反の疑いで書類送検されたのは、気仙沼市の漁船の船長(男性・74歳)。
気仙沼海上保安署によると、この船長は去年8月~今年5月までの間、クロマグロ893本およそ10トンを漁獲したにも関わらず、国に報告をしなかった疑いがもたれている。
高級品のクロマグロは、乱獲などで資源が大幅に減り、国際会議で漁獲枠が決まっている。
漁業者は、国が漁獲量を把握するために報告する義務があるが、船長は報告せず漁獲したクロマグロを直接 水産会社に販売していたという。
今回の事件は、匿名の通報で発覚した。
調べに対し、船長はおおむね容疑を認めているという。
気仙沼海上保安署によると、漁獲量を報告せず摘発された事案は去年の青森・大間産クロマグロを巡る事件に続き全国で2例目だという。