<SNSで”高額報酬”・”ホワイト案件”・”簡単な仕事”>大学の教職員対象に研修会 「闇バイト」かもと疑って!(宮城)
「闇バイト」で集められた若者による事件が相次ぐ中、宮城県内の大学生が「闇バイト」の犯罪に巻き込まれるのを防ごうと、大学の教職員を対象にした研修会が開かれた。
宮城県警は、仙台市内のマンションを拠点に特殊詐欺を行っていた疑いで、11月に20代~40代の男女30人を逮捕した。
詐欺グループ30人の平均年齢は28歳で、メンバーの一部は「闇バイト」に応募した若者だ。
伊藤成輝記者リポート
「闇バイト対策のため開かれたこちらの研修会。緊張感のある中、実際の検挙事例を交えながら進められています」
18日午後に宮城県警本部で開かれた研修会には、県内16の大学の教職員など30人が参加した。
県警の担当者は、「闇バイト」の特徴として、SNS上で”高額報酬”、”ホワイト案件”、”簡単な仕事”などの言葉を使い犯罪の実行役を募集し、秘匿性の高い通信アプリで免許証の写真や家族の連絡先を送るよう求めてくると、説明した。
大学生は「大手求人サイトに掲載されている」「ホームページに不審点がない」といった理由から、安全な仕事だと思って応募してしまうケースが多いと指摘した。
聖和学園短期大学の教職員
「授業の中で社会のことを学ぶようなところもあるので、(注意喚起を)定期的に継続していくことが必要」
宮城県警生活安全企画課・三浦秀一犯罪抑止指導官
「闇バイトかもしれないという疑いを持っていただきたい。勇気を出して抜け出していただきたい。そのうえで警察に相談を寄せていただきたい」
県警は「闇バイトは犯罪で、若者が使い捨てにされてしまう。闇バイトに加担しないように」と、注意を呼びかけた。