人口約700人=諫早市大草地区で大手企業が “ワーケーション” その狙いとは?《長崎》
働きながら余暇を楽しむ「ワーケーション」で地域との関係を築きます。
大手企業の社員らが、地元の小学生とまちの課題について考えました。
海と山に囲まれた人口約700人の諫早市・大草地区。
起伏のある海岸線と海沿い走る電車が織りなす絶景が心地よいまちで、柑橘栽培が盛んです。
地域にある大草小学校にこの日、富士通やトヨタ自動車、サントリーなど 大手企業の社員が訪れました。
県が進めるワーケーション受入推進事業の一環で、異業種や住民との交流を通じた地域課題の解決につなげるのが目的です。
まちの魅力について、子どもたちには…
(児童)
「ミカンがおいしい、家にまだいっぱいある」
(児童)
「海が近い。大村湾」
“地元愛” が止まらない子どもたち。
一方、「店が少ない」など課題も出ました。
(サントリー 坂井健太 営業担当部長)
「めちゃくちゃ(子どもたちが)素直。
いいことから話を膨らませ、未来はこうしていきたいと、このチームで(発表)できたらいい」
グループワークの後は アイデアを1枚の模造紙にまとめ、発表します。
(児童)
「いいところは自然がたくさんあるところ。こんな未来になったらいいな。“ミカンがおいしい” から広めたい」
(富士通 赤松 光哉WS戦略室長)
「ワーケーションをすることで、いろいろな課題を持った地域の人とつながり、課題の解決に民間企業や社員個人の力が役に立つことを望む」
ワ―ケーションには、地域創生について学ぶ大学生も参加しました。
(長崎大学3年 坂口 由芽さん)
「いろいろな新しい価値観を与えてもらえる いい機会になった。暮らしている人がより豊かに、暮らしている町がもっと過ごしやすい町になっていくといい」
ワーケーションを推進する富士通は、長崎県を含む13の自治体とパートナーシップ協定を結んでいて、今後も地域と協力し課題に取り組んでいきたいとしています。