「にこっとして乗ってくれたらいい」故人への感謝込めて…各地で精霊船の制作大詰め《長崎》
お盆の最終日を彩る「精霊流し」に向けた準備が進んでいます。
全長10メートル。
明るく照らしたいと電球を取り付けていきます。
長崎市愛宕で電気通信工事業を手掛ける「長愛」の創業者松尾 英昭さんの精霊船です。
去年11月、80歳で亡くなりました。
従業員が感謝の気持ちを込めて制作したそうで15日には、およそ80人で西方浄土へと送り出す予定です。
(英昭さんの息子 松尾 仁 社長)
「(まだ)75点くらい。『なんばしよっとか』と言ってると思う。にこっとして乗ってくれたら一番いい」
まちでは今お盆の最終日を彩る「精霊流し」に向けた準備が大詰め。
下西山町では町の名前を掲げたみよしが船の先頭を飾る「もやい船」の制作が行われていました。
けやきの木で作った神棚やたぬきの絵が書かれた印灯籠など町の伝統を受け継ぎ、今年は3人の御霊を乗せて送り出します。
(下西山町 浦川 基継 自治会長)
「やめるのは簡単だけど続けていくのが難しい。こういった行事は守っていくべきもの」
高齢化で曳き手が少なくなっていますが、お盆に帰省する若者などが手伝い大波止まで流す予定だということです。