龍のメンテナンスがスタート「長崎くんち」本番への準備進む 写真展などくんち関連展示で機運を《長崎》
来月に迫る秋の大祭「長崎くんち」。
祭り本番に向けた準備が進められる中、様々な展示も始まっています。
一枚一枚丁寧に、色を重ねていきます。
(田中製作所 田中 洋さん)
「あと3日4日ぐらいかかるかな。それから白(龍)と入れ替えて修理する」
今年の長崎くんちの踊町の一つ五嶋町では、本番用の「龍」のメンテナンスが18日から始まりました。
2000年に奉納踊を「本踊」から「龍踊」へと変えた五嶋町。
龍の制作から20年以上の付き合いという田中製作所が修復作業を担います。
込める思いは…
(田中製作所 田中 洋さん)
「楽しみだし(本番3日間)ついてまわる。新人が半分以上いる。くんちでけがなく、ついて回りながら壊れなければいいけど」
踊町を後押ししようとまちの銀行では、2000年のくんちで諏訪の舞台に登場した、ひと回り小さな「子龍」を展示しています。
これまでの奉納踊の写真なども来月中旬まで紹介していて、まちの歴史を感じることができます。
(西日本シティ銀行 長崎支店 嶋田 研一 支店長)
「近くの公園でみなさん頑張って練習しているので帰りによく見ている。自分も元気になるし応援したいなと。地元のお祭りなので一緒に盛り上げていきたい」
長崎歴史文化博物館では、恒例のくんち展が19日からスタート。
(桒畑笑莉奈アナウンサー)
「こちらの大きな2枚の屏風。何が描かれているかといいますと、行列ができている。その先に赤色の垂れ『傘鉾』が見える。江戸時代のお下りの様子が描かれている」
諏訪神社から御旅所までのお下りの行列を描いた屏風に、実際に使用されていた衣装や傘鉾の下絵。
通称 “赤本” と呼ばれるくんち情報がまとめられた冊子の創刊号など、約50点を紹介しています。
また、長崎市出島町のギャラリーでも、週末を中心に写真展を開催。
大村市在住の写真家山田乃里子さんが撮影しました。
今回は「おくんち予習編」として、今年の7か町の10年前の写真とガラス絵などを飾っています。
(写真家 山田乃里子さん)
「凛々しい子どもたちの姿をぜひ見てほしい。暑い中頑張ったんだなと。大好きな写真です」
来月に迫る秋の大祭「長崎くんち」。
祭り本番に向けた準備が進められます。