事件からまもなく10年「佐世保高1同級生殺害」追悼集会で生徒たちが黙とう《長崎》
佐世保市の高校1年の女子生徒が同級生に殺害された事件から、まもなく10年を迎えます。
2人が通っていた学校では追悼の全校集会が開かれ、生徒たちが黙とうをささげました。
(校長講話)
「間もなくあの悲しい事件から10年になる。1人の生徒がある日突然、不条理にも命を奪われ、夢を絶たれた」
当時15歳の2人が通っていた佐世保市の学校。
23日は全校集会が開かれ、生徒たちが被害少女に黙とうをささげました。
事件は10年前の2014年7月26日、当時15歳の加害少女が同級生の少女を殺害したとして医療少年院に送致されました。
(校長講話)
「人を傷つけることが重なればその人の感覚はマヒし、さらに深く人を傷つけても何も感じなくなる。知らず知らずのうちに人を傷つけていないか、もう一度自分を振り返ってほしい」
校長は校内放送で、生徒たちに命の大切さや他人を尊重することの重要性を訴えましたが、事件の詳細に触れることはありませんでした。
(校長)
「誰かに苦しい思いをさせないということを一番学んでほしいと思っている。被害者、加害者について必要以上に具体性を持って話す必要はない」
学校では、事件後、生徒や家庭に対するアンケートやいじめに関する調査などで早期に異変を察知する取り組みを行い、再発防止に努めているということです。