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スポーツ選手が発信する “PEACE” とは? V・長崎 高木琢也CROと平和を考える《長崎》

2024年8月9日 15:00
スポーツ選手が発信する “PEACE” とは? V・長崎 高木琢也CROと平和を考える《長崎》

サンフレッチェ広島でも活躍し、現在J2リーグでV・ファーレン長崎をフロントから支えている 高木琢也取締役兼CROに "平和" について、10月14日に開業する「長崎スタジアムシティ」で伺いました。

(青木雄大 アナウンサー)
長崎スタジアムシティの中の「ピーススタジアム」からお伝えします。

今年6月に芝が貼られたばかりのピッチ。非常に青々としていて美しいです。そして奥をご覧ください。
バックスタンド側には "PEACE"という言葉が書かれています。

V・ファーレン長崎の高木琢也取締役兼CROとともにお伝えしていきます。

開業まで2カ月あまりですが、このスタジアムには「日本一」や「日本初」がたくさん詰まっていますね。

(高木琢也 取締役兼CRO)
そうですね。日本発でいうと、まずスタジアムビューですね。本当にスタジアムに隣接していて、日本で初めての状況になると思います。

(青木アナ)
サッカースタジアムが望めるホテルということですね。

(高木琢也 取締役兼CRO)
そして日本初でいうと、スタンドからタッチラインの距離です。これは規定の5メーターぎりぎりです。

(青木アナ)
これは “日本一近い” ということですね。

(高木琢也 取締役兼CRO)
そうですね。かなり臨場感がある状況になっています。

(青木アナ)
この臨場感あふれるスタジアムを本拠地として戦うのが、V・ファーレン長崎。スタジアムの名前にも "PEACE" という言葉が入っているとおり、この場所から平和の想いを発信する意味だそうです。高木さんはどんなふうにお考えですか。

(高木琢也 取締役兼CRO)
さまざまな考え方があると思うんですけど、私自身プレーヤーのときには、やはりプレーをしてファンやサポーターの皆さんに笑顔を届ける。それが平和への願いにもつながっていくんだと思っていますし、指導者を経験した時には、選手たちに100% ピッチの上で頑張ってもらえる環境をつくって、ファンやサポーターに応援していただく。それを一つの平和の想い、願いだと思ってやっていました。

(青木アナ)
V・ファーレン長崎は、選手たちが参加する「平和学習」を毎年行っています。

(五月田星矢 選手)
原爆の被害に遭った長崎でプレーする中で、自分もプロサッカー選手であり、長崎県民でもあるので、平和に関する発信については常に意識してやってきやっているところです。

(青木アナ)
V・ファーレン長崎のMF 五月田星矢選手 22歳。長崎市出身で、8月9日には毎年自身のSNSに核廃絶の願いをつづるなど、平和への思いを発信しています。

被爆地のプロスポーツクラブとして、V・ファーレン長崎が5年前から行っている「平和学習」。トップチームの選手やスタッフらが長崎原爆資料館を訪れるなど、クラブにとって大切な行事の一つとなっています。

(説明をする高校生)
9583という数字は、世界に存在している"現役核弾頭”という呼ばれるものの数です。そしてこの数がどういうことを表しているのか、ぜひ考えてほしいと思います。

(青木アナ)
今年は、高校生平和大使から核兵器をめぐる状況の説明を受けた後、グループに分かれて スポーツを通じた平和の発信方法を議論。

(若原智哉 選手)
入場して、何か横断幕をみんなで持ったりするのはいいんじゃないですか。

(五月田星矢 選手)
(V・ファーレン長崎が)J1だったり、世界に行くことによって、より多くの人が長崎に足を運んでもらうことにつながると思うので、原爆資料館に来てもらって、実際にこういうことがあったってことを知ってもらうのが一番じゃないか。

(青木アナ)
選手らは平和公園も訪れ、原爆の犠牲者に花を手向け決意を新たにしました。

(五月田星矢 選手)
サッカーを一生懸命頑張ることで多くの方に伝えることができるかなというふうに思うので、そこを頑張っていきたいと思います。

(青木アナ)
高木さんクラブが平和学習を行うというのはなかなか珍しいと思うんですけれども、選手たちにはどんなことを感じてほしいと思っていらっしゃいますか。

(高木琢也 取締役兼CRO)
多くの選手が日本中から長崎でプレーをしたいという気持ちで、来てくれると思うんですけれども、そういう選手たちに、長崎で何が起きたのか知ってもらうために、スポーツを通じて本当に理解してもらいたい。そういう意味での活動ができればなというふうに思ってます。

(青木アナ)
高木さんはかつてサンフレッチェ広島でプレーされていますけれども、毎年この広島原爆の日というのは、どういった思いで迎えていらっしゃいましたか。

(高木琢也 取締役兼CRO)
小さい頃から長崎で平和に関しての教育をしっかり受けていましたし、住む場所が広島になりましたが、投下された日にちが違う。そして時間が違う。本当にそれだけのことで、しっかりその日は長崎にいたときと同じような思いで日々を過ごしていました。

(青木アナ)
スタジアムシティは原爆が投下された爆心地から1.7キロという近し場所にあります。当時はこの場所に軍需工場もあったという場所です。

けれども、改めてここから平和を発信していくことが大切ということなんですね。
その長崎スタジアムシティは、今年10月14日に開業を迎えます。

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