“一針入魂” 若者に被服製作の魅力を 技能グランプリで県内選手が「銀賞」ダブル受賞《長崎》
熟練の技を持つ職人たちの技能を競う大会で、県内の被服職人の2人が銀賞を受賞しました。
受賞したのは、南部 光伸さん48歳と馬場 明子さん67歳の2人です。
2月に福岡で行われた「技能グランプリ」で、紳士服と婦人服の製作部門でそれぞれ銀賞を受賞。
県内の選手のダブル受賞は初めてで、7日、馬場副知事に報告しました。
(南部 光伸さん)
「この襟のカーブ、しま(模様)が全然ずれていない状態で通っている」
南部さんは、長崎市五島町で112年続く南部洋服店の4代目。
受賞を受け、“一針入魂” 1針1針に魂を込めて制作する覚悟が、より強まったと話します。
(南部 光伸さん)
「全国2位という看板がある以上、お客さんも期待をして注文しに来るので、その期待に応えられるように」
時津町で洋裁教室を営む馬場さんは、6回目の出場。「今年が最後」という覚悟で臨みました。
マネキンにぴったりとフィットするスーツを仕立て、納得のいく作品になったといいます。
(馬場 明子さん)
「10時間の制限の中で(制作)するので、省かなければというのが5回目まであったが、今回は何も省かず完璧な作品を作った」
馬場さんは今後、県内の若者に被服製作の魅力を伝える活動に力を入れていきたいとしています。