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冬山登山で発生する救助事案に備える 大山の頂上付近で登山者が滑落し遭難するなどした場合を想定 警察や消防などが救助訓練 鳥取県大山町

2025年1月30日 17:02
冬山登山で発生する救助事案に備える 大山の頂上付近で登山者が滑落し遭難するなどした場合を想定 警察や消防などが救助訓練 鳥取県大山町

冬山登山シーズンが、本格化する中、鳥取県大山町で1月30日、冬山遭難救助訓練が行われました。

鳥取県警本部 西山拓郎 地域課 課長補佐
「(訓練は)要救助者を確実に救助すること。あとは警察官の二次被害防止。こちらがポイントとなります」

鳥取県大山町、大山の裾野で行われた冬山救助訓練には、鳥取県警本部や琴浦大山警察署、消防局などから約30人が参加しました。訓練は、大山山頂付近で登山者1人が滑落し遭難、自力歩行が困難という連絡を受け、救助するという想定で行われました。

訓練では、まず専用の機材で雪の下の地面にロープを固定。そのロープを滑落現場まで伸ばす動きを確認しました。そして、命綱であるロープを頼りに救助隊員が、救助ボートを崖下まで運び、遭難者を引き上げる訓練を行いました。

大山では、冬山登山で去年3月に3人が雪崩に巻き込まれ、2人が死亡。また、12月末にも大山の山頂付近で滑落した男性が捜索隊に救助されたものの、死亡するなど冬の遭難事故が相次いでいます。

鳥取県警本部地域課 西山拓郎 課長補佐
「大山は2000メートル以下の山ですが、(登山の難しさは)冬山は3000メートル級と示されていますので、重要なことは、気象条件をしっかり確認していただくこと。その上で冬山に臨んでいただきたいと思います」

今年に入って大山での遭難は発生していませんが、冬山登山シーズンはあと2か月ほど続きます。鳥取県警本部では、今後も登山者に対して準備の徹底や最大限の安全対策を行うよう、呼びかけていくとしています。

最終更新日:2025年1月30日 18:40
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