発症すぐの検査はNG? 山陰でも猛威を奮うインフルエンザ 検査キットや治療薬の不足を危惧 鳥取県・島根県
今、全国的に流行し山陰でも猛威を奮っているインフルエンザ。現状や注意点とは。
発熱やせき、関節痛などの症状を発症するインフルエンザ。今、全国的に流行の時期を迎え、山陰でも猛威を奮っています。
こちらは、山陰両県の11月から12月にかけての患者数を表したグラフ。鳥取・島根ともに、その数は増加傾向にあります。特に11月25日の週から12月2日の週にかけては2倍に増えています。この現状に鳥取市のクリニックはー。
よしだ内科医院 吉田眞人 院長
「今年は非常に流行が始まるのが早かったですね。年内はぼちぼちで、正月を越えて人が帰省などで動いた後に結構な大流行が来るというのが例年の流れだったんですけど、今年は12月の初めから増え始めて大流行、だから一か月早いかなと思っています」
例年、児童など学校関係から感染が広がっていく傾向にある季節性インフルエンザ。しかし今年は早い時期から大人の間での感染が広がっていると言います。
そして、この流行により危惧されているのが、検査キットや治療薬の不足。それらを防ぐためにも、症状を感じた段階で気を付けてほしいことが。
よしだ内科医院 吉田眞人 院長
「自分自身の症状が出始めてすぐ検査に来てもダメです。一定の寒気、体のだるさ、痛さそれから38.5~39度の熱が出てから、24時間以上たってから検査しないと多くの場合、陰性が出てしまう」
インフルエンザは発症から最低12時間が経過しないと結果が出にくく、検査をすり抜けてしまうことも。そのため、症状があっても一度市販薬などで様子を見て、改善されなかった場合に検査を受けてほしいといいます。主な対策としては人混みを避ける、マスクや手洗いうがい、バランスのよい食事や十分な睡眠をとることも大切だといいます。
帰省やイベントなどで人との交流が増える年末年始に更なる感染拡大が予想される「インフルエンザ」。基本的な感染対策の徹底が重要です。