世界的に活躍しているトップデザイナーとして知られているコシノジュンコさんの世界を紹介するイベントが、12月9日に鳥取県米子市で行われました。

世界的なトップデザイナーコシノジュンコさんの世界が米子に―。1978年から22年連続でパリコレクションに参加し、ニューヨークや北京、スペインなど、世界各国でもファッションショーを開催。12月9日も独創的な世界観で手がけた衣装を紹介し、華やかなショーが繰り広げられました。

観客
「素晴らしかったです」

コシノジュンコさんの世界を紹介する催しは、鳥取県美容業生活衛生同業組合が主催し、初めて開かれたものです。コシノさんは、これまでの実績や活躍ぶりを映像で紹介しながら講演を行いました。

コシノジュンコさん
「パリコレクションをやっているということは、とにかくファッションの基本。誰もやっていないことは、何回やっても新しいかなと思うんですね」

このほか、コシノさんは「常に今が大切。今が一番、新しい。フレッシュな明日はもっと可能性がある」と観客に向けて熱いエールを送っていました、

観客
「ジュンコ先生のここまで来られた人生訓といいますか、とても心の糧になりました」

「(私は)もういい年ですけど、元気を頂きました」

このイベントのファッションショーに向けて、鳥取市では12月8日にモデルの最終レッスンが行われました。今回のショーでは、舞台に立つ9人のうち7人が鳥取の事務所に所属するモデルです。モデルの1人、鳥取市出身の佐々木えるざさんは、2009年にミス・ワールド日本代表として世界大会に出場しファイナリストに選ばれました。現在はカナダでモデルとして活躍しています。

佐々木えるざさん
「大股で絶対歩けないから、小股の早歩きだよ。もう一回いってみよう」

15年前にコシノジュンコさんのショーに出演したことがある“えるざさん”が、後輩のモデルにもアドバイスを送っていました。

佐々木えるざさん
「みんなの出来がすごくって、迫力もすごいし自信がみなぎっているのが見えて、私も負けられないと、正直思いました」

本番を控え、タイトな衣装やヘアアレンジを想定し、ステージを歩く練習が長時間続きました。

モデル　AIさん
「練習をすごく何か月も頑張ってきたので、一番いいウオーキングができるよう頑張りたいです」

そして、12月9日。いよいよ迎えたイベントの目玉、ファッションショー。盛り上がりが最高潮を迎え、ショーもクライマックスに―。コシノジュンコさんならではの黒い生地にゴールドをあしらった着物やドレスに独特のヘアースタイル。華麗で荘厳な世界に誘うショーは観客を最後まで魅了していました。

観客
「本当に感動しました」

コシノジュンコさんの世界が会場いっぱいに表現されたショーは、大盛り上がりで幕を閉じました。イベント終了後は、モデルや関係者たちがコシノさんを囲んで記念撮影をしていました。

コシノジュンコさん
「こういうことができるんだということが分かったわけだから、皆さんどんどんこの気持ちをもっと表に出して、『(鳥取県も)大変ファッショナブルよ』ということを皆さんに伝えてください」