「米子市が誘致した企業、責任を持って対応してほしい」 市の反応は? 2023年に爆発を伴う火災があった米子バイオマス発電所問題 周辺住民グループが市と話し合い 鳥取県米子市
2023年に爆発を伴う火災があった米子バイオマス発電所問題で、周辺住民グループと鳥取県米子市との間で2月18日、今後の対応についての話し合いが行われました。
2023年9月、米子市の米子バイオマス発電所で発生した大きな爆発を伴う火災。周辺住民によるグループが、去年、米子市に米子バイオマス発電所の騒音や住民の健康被害の実態調査、騒音基準の改定を2度要望してきました。しかし、米子市は実態調査は行わないと回答。騒音基準についても地域協議会に委ねるとしていました。
こうした中、周辺住民のグループが、18日に米子市役所を訪れて、市の担当者と改めて話し合いを行いました。この中で住民側からは、「騒音基準に関わる協定内容の変更が必要」のほか、「米子市が誘致した企業であり、住民の健康や環境を守るために責任を持って対応して欲しい」といった要望が出されました。これに対して米子市側は、「事業者である発電所の動きを見ながら必要なことは求めていく」と答えるにとどまりました。
米子バイオマス発電を考える会 石橋佳枝さん
「(米子市は)ちゃんと事業所と住民側の間に立って住民の健康が守れるように良い具合に調整してほしい。事業者もちゃんとやってほしい。じゃないと、(私たちは)暮らしていけません。これから先」
火災発生から1年半近くたつものの、再稼働のめどがたっていない米子バイオマス発電所。今後、周辺住民の安全や健康対策をどうしていくのか、発電所の今後の対応も大きな焦点となってきそうです。