戦後80年を迎えるなか小学校で戦争体験者の親族が特別授業 父が残した手記を用いた読み聞かせや母手作りの「千人針」などを紹介 島根県浜田市
戦後80年を迎えるなか、このほど島根県浜田市の小学校で戦争体験者の親族が戦争の悲惨さなどを伝える特別授業が行われました。
戦争体験者を父にもつ 坂本文江さん
「悲惨な戦闘が繰り返され多くの青年の血が流された」
島根県浜田市の原井小学校で行われたのは、戦争体験者を父にもつ浜田市の坂本文江さんによる特別授業です。旧日本軍の兵士だった坂本さんの父は20代のころ約8000人が戦死した旧ソ連との国境紛争「ノモンハン事件」に参加しました。
授業では、坂本さんの父が残した手記などを用い、悲惨な戦争体験に関する読み聞かせが行われたほか、父が戦場で身に着けていた母手作りの「千人針」や、家族が使っていた防空頭巾などが紹介されました。
児童
「戦争の知らないことが知られて良かったです」
「世界各地で色んな戦争が起こっているし自分からできる平和を作っていきたいと思いました」
戦争体験者を父にもつ 坂本文江さん
「伝えていく人が世代的にもだんだん少なくなっている聞いてきた。人間として自分が元気な限りは私が知りえることを話続けていきたいと思う。戦争が風化していくことは避けなければいけないと思います」
坂本さんは今後もこの取り組みを続け、こどもたちに平和の尊さを知ってもらいたいと話していました。