国指定の重要文化財・仁風閣 1週間限定で今まで一般公開されていなかった「御座所」を特別公開 鳥取県鳥取市
建物の老朽化により大規模な改修工事を行うため12月29日から5年間休館する「仁風閣」。12月22日から1週間、完成以来、一般の人が入ることのできなかった居室「御座所」を特別公開しています。
大正天皇が皇太子時代に宿舎として使ったことでも知られる国指定の重要文化財仁風閣。当時、皇太子だった大正天皇が鳥取行啓の際に使用した部屋「御座所」が、12月22日から1週間限定で特別公開されています。
天皇家の家紋である菊の花が彫られた鏡台。そして、他の部屋は3灯なのに対し、この部屋のみ5灯のシャンデリアが備えてあり当時のまま使用されています。
訪問客
「豪華な作りでライトの明るさと雰囲気に酔いしれました」
「普段見られない場所ってこんな感じなんだなっていうのと、当時の面影みたいな、綺麗に保たれていて結構すごいなって。記念に写真とかも撮って」
「当時の中では最高級のものを使っておられるので、その時代背景というかその時代におけるベストの物を見ることが出来たかなって」
1907年の建築以来、一般に開放されるのは初めてで、12月22日は開館と同時に多くの人が訪れていました。
仁風閣 坂根達哉館長
「一般に公開したことがないお部屋で今後も予定がございません。限られた7日間ですが、この機会に当時のものがたくさん残っている皇太子の過ごされたお部屋を是非近くでご覧いただいたり、体感いただけたら幸いです」
入り口にはメッセージボードが設けられ仁風閣への思いをつづることができます。現在の仁風閣を見ることが出来るのも、残すところあと1週間。より多くの人に訪れてほしいということで、この期間は入館料が無料となっています。