5歳女児虐待死事件 冷水を浴びせて放置 母親に懲役9年の実刑判決 「黙認した行為は死亡に大きく寄与したと認められる」 青森県八戸市
ことし1月八戸市で交際相手の男と共謀し5歳の娘に冷水を浴びせて放置し死亡させた罪に問われている母親の裁判員裁判で青森地方裁判所は懲役9年の判決を言い渡しました。
八戸市柏崎4丁目の無職 宮本菜々美被告22歳は交際相手の無職 関川亮被告32歳と共謀し、ことし1月7日娘の宮本望愛ちゃん5歳に自宅の浴室で冷水を浴びせて放置し低体温症で死亡させた保護責任者遺棄致死の罪に問われています。
裁判は量刑を争点に審理が行われ検察側は「関川被告の行為を黙認していた責任は重大である」などと指摘し懲役12年を求刑していました。
きょうの判決公判で青森地方裁判所の藏本匡成裁判長は「一度被告は望愛ちゃんが放置されている状況を現認している 黙認するなどした一連の行為は死亡に大きく寄与したと認められる」と指摘しました。
一方「自身も暴力を受け逆らうのが怖かったというのは理解できるが母親として無責任な行動を積み重ねた結果が招いたと言わざるを得ない」として懲役9年の実刑判決を言い渡しました。
弁護側は「今のところ控訴はしない」としています。