大病から奇跡の復帰を遂げた体操のひろみちお兄さんが8か月ぶりに県内で親子体操を指導しました。
病気と向き合い体操を通した健康づくりにかける思いに密着取材で迫りました。

元気に体操する親子、その先には…。

★ひろみちお兄さん
「大きい声で！TKG！」

ステージに立つひろみちお兄さんこと佐藤弘道さんがいました。

★ひろみちお兄さん
「8か月ぶりにもどってきましたありがとうございます　おお、久しぶり」

先週金曜日「1550ニュースレーダーwith」に出演するため青森放送本社を訪れました。
大病を患ってから久しぶりの収録です。
ひろみちお兄さんは去年6月「脊髄梗塞」を発症しました。
「脊髄梗塞」は脊髄の血管が詰まることで神経が機能しなくなり現在も有効な治療法が確立されていません。

★ひろみちお兄さん
「もう何も考えられなかったです何でこんな状況になっているのかというのもありました」

ただ「絶対に歩く」という強い意志でリハビリする様子に周囲からは「鬼の佐藤」と呼ばれるように。
下半身が全く動かせない状態からわずか2か月という異例の早さで退院しました。
いまだに腰回りの感覚がありませんが自力で歩き簡単な運動ができるまでに回復しました。
強い意志を支えたのが家族の存在です。

★ひろみちお兄さん
「家族が明るく元気に過ごしてくれるのでそこが支えになっています」

復帰したあと初めての親子体操教室が県内で開かれました。

★ひろみちお兄さん
「1番最初に親子体操の研究というか勉強をはじめたのが青森県の弘前だったので青森県で（復帰後初の親子体操を）できたのは嬉しいというか、感謝の気持ちの方が大きいかもしれませんね」

会場設営は子どもたちが安心して楽しめるように妻の久美子さん、長男の文哉さんたちと一緒に自分たちで行うのがこだわりです。

★長男 文哉さん
「久しぶりにやるので病気になってから初めての親子体操なのでちょっと緊張していると思いますハハハ」

★ひろみちお兄さん
「こっちもワクワクしています6月に倒れてから初めてなので」

いよいよ親子体操が始まります。

★会場「ひろみちおにいさーん」「呼んだ？」「笑い」

親子体操は子どもと親が一緒に体操をしながら健康づくりをする取り組みでひろみちお兄さんが全国各地で普及活動を続けています。
ひろみちお兄さんは病を感じさせず参加した人たちからは笑顔があふれました。

★参加した人
「（ひろみちお兄さん）すごく元気そうで私たちもすごく元気もらえました」
「親子で楽しくできるやり方を教えてもらったので家庭でもやりたいなと思います」

★ひろみちお兄さん
「ここまで早く回復できたのは子どもの頃からの運動習慣があったおかげで日頃から運動することによって病気になったり風邪を引いても免疫力とか運動能力とか人間が治る回復の力を根底からつけていってもらえたらなと」

奇跡の復帰を果たしたひろみちお兄さん、今後の活動について…。

★ひろみちお兄さん
「リハビリをきちんとやって自分も表現ができるようにしていきたいのと400人ぐらい（親子体操）普及員の登録があるのでその皆さんと少しでも親子の触れ合いの時間を増やしていければいい」

ステージに立つだけではなく自分ですべて動いて表現したいというひろみちお兄さん。
これからも健康づくりを進めるため親子体操の輪を広めます。