豪雪死傷者116人・新たに国重文も被害 災害救助法に基づく屋根の雪下ろし支援には相談殺到「なんとかお願いします…」
「きょうから始まった災害救助法に基づく屋根の雪下ろし支援、開設されたばかりの青森市の窓口には朝からひっきりなしに相談電話がかかってきていまして職員が対応に追われています」
青森市が開設したのは豪雪災害救助受付窓口です。
対象は住宅の倒壊などにより命の危険やけがの恐れがある場合で、かつ自分たちで除排雪を行うことができない世帯です。
初日から相談が殺到しました。
午後からは市の職員が相談があった住宅が支援対象となるかどうか、調査に向かいました。
★相談した市民
「この雪だもの1人でできる訳ない」
84歳の男性が1人で暮らすこちらの住宅の屋根には、高いところで1メートル40センチの雪が積もっていました。
★相談した市民
「(屋根の雪下ろし)頼みたいです。なんとかお願いします。1人しかいないので」
★青森市役所 川越大貴主事
「災害救助法の適用なのか市独自のスノーレスキューでの対応なのか助成金等もありますので、どれを使うのかを含めて協議していく」
★青森市 鈴木健仁危機管理監
「不安に感じている方はまずは速やかにご相談いただきたいと思います。こちらとしましても丁寧かつ迅速に対応して少しでも早くひとりでも多くの市民の不安を解消したい」
青森市の専用窓口の受け付けは19日まで、他にも津軽の9市町村で相談を受け付けています。
青森市長 総務省・国交省に支援要望
青森市の西市長は過去最大の除排雪経費になる可能性があるとして村上総務大臣に支援を求めました。
★青森市 西秀記市長
「力を入れたいのが道路の除排雪でそこの予算の確保が最も重要だということを訴えました」
「非常に前向きなご発言をいただきまして特別交付税でなんとか対応すると回答をいただきました」
西市長は国土交通省にも支援を要望し、高橋副大臣からは「青森の実情に応じて優先的に配分したい」との回答があったということです。
一方、県のまとめによりますと、きょう確認された豪雪による死傷者は重軽傷が増え116人となりました。
住宅被害は25件、非住家は88件と増えています。
また新たに学校施設や黒石市のこみせ通りにある国の重要文化財・高橋家住宅の軒が破損するなどの被害が確認されました。
あすにかけて津軽と三八上北では再び大雪が予想され、JR奥羽線や五能線、青い森鉄道では列車に遅れや運休が発生する可能性があるとしています。