松山市は、坊っちゃん列車の持続可能な運行に向けた市としての対応を考えるために、市民などを対象とした意識調査を実施すると発表しました。

伊予鉄道が運行する坊っちゃん列車は、運転士の人手不足や赤字を理由に去年11月からおよそ4か月間、運行を休止しました。

今年3月に人員確保の目途がつきつつあるとして運行を再開した一方、伊予鉄道は、松山市に対して持続的な運行のための経費支援などを求めていて、松山市は関係団体を交えて協議を重ねています。

そして、きのうの定例会見で松山市は、市としての対応を考えるために市民などを対象とした意識調査を実施すると発表しました。

調査は、市内在住の18歳以上を対象に、ランダムに選んだ2000人に調査票を郵送するなどし行う予定で、できるだけ早い時期に開始したいということです。

野志市長は、会見で「市が運行経費を負担して税金や公金を投入するのであれば、市民に公益性などを説明する必要がある」と調査の実施理由を説明しました。

現在、松山市は、ふるさと納税型クラウドファンディングで坊っちゃん列車の運行継続を支援するための寄附を募っていて、目標金額は2500万円、募集期限は来月17日までですが、きょう現在、寄付額は187万円あまり、達成率は7.5％に留まっています。