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『シリーズ・よさこい祭り』③ 須崎市のチームが準備を進める『虎斑竹』の地方車に注目【高知】

2024年8月6日 18:57
『シリーズ・よさこい祭り』③ 須崎市のチームが準備を進める『虎斑竹』の地方車に注目【高知】
第71回よさこい祭りの開幕まであと3日となりました。シリーズで注目のチームや祭りの見所を紹介しています。
よさこいの要素の1つとして各チームの個性が表れるのが地方車です。高知須崎市のチームが準備を進める個性的な地方車に注目しました。

よさこい祭りで踊り子を先導する地方車。音楽の発信源でもあり、一番最初に観客の目に入るチームのシンボルとして祭りの重要な要素のひとつです。
電飾ピカピカで目をひくど派手な装飾や、地元の木材で組み上げた組子とはりまや橋。ねぶたが回る恒例の名物地方車などチームの個性が楽しめます。

今年、須崎市に地元色を前面に打ち出した新しい地方車を用意するチームがあります。
量販店の駐車場に鳴り響く鳴子の音。須崎市から9回目の参加の「すさき~真実~」です。
今年は“暁”をテーマに、小学1年生から70代まで97人の踊り子がコロナ禍からの脱却・夜明けを表現します。
今回は初めて楽曲、衣装、地方車などほとんどを地元須崎で制作しました。
今まで以上に地元にこだわった「すさき~真実~」。須崎産の地方車作りをのぞいてみましょう。

須崎市の竹の専門店竹虎の山岸義浩社長が竹で出来た車、竹トラッカーで出迎えてくれました。
国内では須崎市安和地域にしかない虎斑竹で作った、この竹トラッカーと竹製の甲冑・竹アーマーで国内外を飛び回って、虎斑竹の知名度向上に向けて竹製品の素晴らしさをPRをしている山岸さん。今年は竹虎130周年という節目の年でもあります。

そんな竹虎が手掛ける地元須崎のチームの地方車はもちろん虎斑竹です!

この日は作業初日。職人歴30年以上の大﨑正俊さんと山岸社長の弟で専務の山岸龍二さん、ベテラン職人2人が厳しい暑さのなか作業を進めていました。
ベースになる4トントラックに直径約3センチの虎斑竹を並べていきます。今回、この地方車に使う虎斑竹は約500本。なんとも贅沢な地方車です。
初めて作る竹の地方車。いったい、どんな地方車になるのでしょうか。

後日訪ねてみると、5人の職人に山岸社長も加わり総出で地方車の製作に取りかかっていました。

美しく並んだ虎斑竹にマダケで六つ目模様が取り付けられています。チームのテーマ「暁」にはコロナ禍からの脱却という意味が込められているため、魔除けに用いられる六つ目模様を施しました。
この模様に使うマダケにも職人の技が光っています。
油を抜いた状態の竹を専用の道具で割りますが、真っ直ぐ割るのにかなりのテクニックが必要だそうです。
さらに、しなりよく編み込める薄さにするために剝いでいきます。全てが手作業です。
この地方車には竹虎130年の歴史と技、プライドが詰まっています。
急ピッチで進められる地方車づくり。この日、チームの代表大﨑さんも様子を見に来ていました。

地域の誇りを背負って踊り子を先導する唯一無二の竹の地方車。チームにとっても竹虎にとっても特別な一台、特別なよさこいになりそうです。
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