東京・原宿の「スーパーよさこい」が8月24日と25日に行われ、約6000人の踊り子が観客を魅了しました。
この「よさこい」を縁に、高知市と開催地の渋谷区が交流を深めようと、協定を結びました。

8月24日と25日の2日間に渡り、東京・原宿で行われた「原宿表参道元氣祭スーパーよさこい2024」。
コロナ禍による休止を挟み、通算22回目となる今年は明治神宮周辺の6つのステージで、国内外から106チーム6000人の踊り子が華やかな踊りを披露しました。

このうち、高知県からは今年のよさこい大賞を受賞したとらっくよさこい（ちふれ）など21チームが参加し、ファッションと若者文化の街・原宿に、鳴子の音を響き渡らせました。

このスーパーよさこいの開催に合わせ、8月23日に高知市の桑名龍吾市長などが渋谷区役所を訪問し、観光や文化で交流を深める協定を結びました。この協定は、スーパーよさこいを主催する地元商店街の組合・原宿表参道欅会が、よさこい発祥の地である高知とさらに連携を深めたいと提案して実現したものです。

協定では、渋谷区内の小中学校の学校給食に高知の郷土料理を取り入れたり、お互いの地域の小中学校が修学旅行先として相互に訪問しあったりして交流を深めていくとしています。

桑名龍吾 高知市長
「よさこいが結んだこの協定でございます。本当に大切にしていきたいと思いますし、これから観光、そして文化の交流を盛んにしていきたいと考えております」

長谷部健 渋谷区長
「よさこいが紡いでくれた縁を、さらに今度は行政同士でも一緒に発展させて、多くの地域の人に渋谷と高知をお互いに知ってもらって、お互いの町にシティプライドを持ってもらえるような、何かそういった関係になれたら嬉しいなと思います」

協定ではそのほか、スーパーよさこいの開催に合わせて表参道に高知の観光PRのフラッグを掲げたり、会場に高知のPRブースを設けたりするなど、観光面での協力も引き続き継続していくことにしています。

来年度にはスーパーよさこいに毎年参加している地元・原宿外苑中学校の、高知への修学旅行が既に予定されていて、よさこいをきっかけとした都市と地方の交流は今後さらに深まっていきそうです。