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ドローンでめぐる高知の絶景『空からeyeましょう』天狗高原と梼原町の銀世界【高知】

2025年2月18日 18:49
ドローンでめぐる高知の絶景『空からeyeましょう』天狗高原と梼原町の銀世界【高知】
ドローン高知県内各地の表情を紹介する「空からeyeましょう」。

2月18日の高知市は最低気温が1℃となるなど、各地で平年より冷え込みました。今回はこの時季にしか見られない高知の冬の景色を空から巡ります。

標高1000メートルを超える天空に近い尾根沿いに現れた真っ白な世界。あたり一面が雪化粧した光景が広がります。
高知と愛媛、2つの県をまたいで東西約25キロメートルに広がる四国カルストの東に位置する津野町の天狗高原です。
訪れたのは2月中旬。天狗高原にある宿泊施設・星ふるヴィレッジTENGUによりますと、撮影の数日前に到来した寒気の影響で2日間で80センチあまり積もるなどの大雪となったという事です。
この日は朝から高原を訪れた家族連れなどが雪をかけわきながら歩いたり、そり滑りをするなど冬ならではの自然の遊びを楽しんでいました。

天狗高原は夏には鮮やかな草原の緑や白い岩肌の石灰岩が独特の風景を織りなします。四国の山々とともに一望できる事から、周辺の道路は「天空の道」とも呼ばれ県内外の人が集まる人気のスポットです。

しかし今の時季は四国カルストを抜ける県道が閉鎖されるなど、厳しい冬の世界に様変わりします。周辺の森には寒さで空気中の水蒸気が凍結し木々の表面を覆う「霧氷」と呼ばれる現象がみられ、「氷の花」が雪景色を彩っていました

天狗高原に広がる冬景色。この時季だけしか見られない幻想的な光景を見せています。

続いてやってきたのは、天狗高原から約20キロ南西にある梼原町
「雲の上の町」とも呼ばれる標高の高いこの場所でも雪が積もり、一帯を白く染めていました。
町の東側に位置する太郎川地区で目を引くのが「茅葺き屋根」の建物の数々です。奈良時代の歌集『万葉集』にも多くの歌が残る日本古来の建築技術で、雪の重みや寒さにも耐えられる丈夫な建物です。

真っ白な雪に覆われたその姿はどこか懐かしさを感じる原風景の1つです。

梼原町ではかつてたくさんの茅葺き屋根の家が建ち並んでいましたが、生活様式の変化などでその数は激減。現在は地元の茅葺き職人・川上義範さん(77歳)を中心に町内の人たちが、地域で使われなくなった茅葺き屋根の建物をこの場所に移築し保存活動に取り組んでいます。そのうちの1つは食堂として再利用され、多くの人たちをもてなしています。

川上さんたちの熱い思いで現在も姿を残す梼原町の茅葺き屋根。未来に残していきたい、美しい風景の1つです。
最終更新日:2025年2月18日 18:49
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