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【リニア】JRボーリング調査「孔詰まり」で山梨側中断の先進坑掘削…1月再開を県専門部会で了承(静岡)

2024年12月18日 17:15
【リニア】JRボーリング調査「孔詰まり」で山梨側中断の先進坑掘削…1月再開を県専門部会で了承(静岡)

17日、リニア新幹線の問題を協議する静岡県の専門部会が開かれ、山梨県側で止まっている先進坑の掘削を、2025年1月に再開するJR東海の計画を了承しました。

17日の専門部会では、地質や地下水の状態を調べるため、山梨県側から行われているボーリング調査が、12月、「孔詰まり」により中断した経緯や、山梨県側478メートルの地点で止まっている先進坑の掘削を、2025年1月以降に、県境300メートル付近まで進める計画について話し合われました。

(JR東海 担当者)
「今回、県境から静岡県側に10メートルの地点までの湧水が管理値と比較して少ない状況を把握することができた。近傍で実施した高速長尺先進ボーリングとトンネル掘削の実績から、これまでにボーリングであらかじめ湧水量が少ないことを確認した区間では、トンネル切羽からの湧水量も少ないことが分かっている。これを踏まえて、令和7年1月以降、先進坑掘削を再開し、地質及び流水の更なる確認を進めます」

これに対し、専門部会は、県境から300メートル付近に達するまでにリスク管理の方法など県の合意を得ることを条件に、先進坑を進めることを了承しました。

また、今回は、前回の会議で初めてJR東海から示された、トンネル工事で発生する土砂を置く候補地、通称「ツバクロ」の直下に存在する「断層」の特性や、環境への影響などについて議論が交わされました。JR東海からは、現地調査を行った結果、断層の上の地層に変動が見られないことから地震が起こりやすい「活断層」ではないことが報告されました。

(JR東海 担当者)
「断層は活断層ではないことから、断層であることによるリスクは低く、発生土置き場の候補地として大きな支障はないと考えている」

この結果、専門部会は、トンネル工事で発生する土砂を「ツバクロ」に盛り土する計画を了承しました。

最終更新日:2024年12月18日 17:16
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