【台風10号の爪痕】静岡県内各地で記録的大雨 河川の氾濫や浸水 土砂災害などの被害も ①
おととい、8月31日土曜日。
(島田 悠以 記者)
「午後2時過ぎの駿河区です。10分ほど前から強い雨が降ってきました。」
県内各地を襲った大雨。
静岡市内では、午後2時ごろから一気に雨脚が強まり、市街地では、視界がほとんどさえぎられるほどの雨が降っていました。静岡市では、この日、午後2時から7時までに105ミリの雨が降りました。
午後3時ごろ、富士市内では水路から水が溢れ、道路がまるで川のようになるところも。
この雨で、静岡市葵区の秋山川が溢れ、市は周辺住民に一時、避難指示を出しました。
(付近住民)
「ダーッと集中豪雨がくると、すぐ(水位が)上がってきちゃう。本当に危ない、怖い」
(視聴者)
「静岡市清水区です。消防車のサイレンが鳴り響いている中、車が水しぶきをあげながら、道路を走っていきます。
(視聴者)
「うわー!何も見えない!何も見えなかった今。」
午後4時ごろ、雨は清水区でも猛威をふるいます。
エスパルスドリームプラザの周辺は、叩きつけるような雨に。その後、施設の内部まで浸水。従業員たちが水をかき出す様子も見受けられました。この影響で、施設はきのうの営業を急きょ取りやめる事態に…。
一方、清水区村松原では、巴川水系の常念川が溢れ、川と道路の境目が見分けがつかない危険な状態に。
( 静岡市の職員)
「とりあえず、いま通らないようにいるんですけど。」
「(記者)Q.これが常念川ですよね?」
「これが常念川」
市の職員たちが、冠水した道の通行を止めたり、被害の調査にあたったりと、対応に追われていました。
一方、こちらは、静岡市清水区船原の白部川の周辺。まるで川の中に住宅街があるかと錯覚するような景色となっていました。
(島田 悠以 記者)
「午後6時過ぎの清水区です。この先の道路は冠水しており、身動きがとれなくなってしまったトラックも見受けられます。」
冠水した道路では、足にビニール袋のようなものを巻いて歩く人の姿も。
一方、雨の猛威は西部でも…! 31日、午後5時ごろまでの1時間雨量は、菊川市で81ミリ、牧之原市で79ミリと、いずれも8月の観測史上最大に。
牧之原市では、勝間田川など3つの河川で、氾濫の危険性があるとして、一時、警戒レベル5の、「緊急安全確保」が発表されました。
各地で記録を更新した31日の豪雨。徐々に被害の全貌が明らかとなっていきます…!