大井川流域市町と静岡県知事との意見交換会に招待なく 静岡市長「静岡市も大井川流域だ」と苦言
リニア中央新幹線を巡って、先日、知事と大井川流域8市2町のトップによる意見交換会が開かれましたが、これに招待されなかった静岡市の難波市長は、苦言を呈しました。
(静岡市 難波市長)
「静岡市も流域市町なんですよね。流域市なんです。なんで静岡市が入っていないのかなと、私は率直に思いました」
静岡市の難波市長は26日の定例会見で、意見交換会についての質問を受け、苦言を呈しました。
23日、リニアに関して、大井川流域の市長・町長と鈴木知事との初めての意見交換の場がもたれました。県からの要望で会に参加した流域市町は、島田市、焼津市などの8市2町で、静岡市には参加の呼びかけはなかったということです。
(静岡市 難波市長)
「『流域』ではなくて、『利水』の8市2町だと思い込んでいたんですよ。それで県がおやりになるので、そういうことですかと。中下流域の水の問題だけであれば、それは中下流域8市2町でやるのが当然なので。ですから、そういう会議をやるという認識でいました。ところが、会議が開催してみると大井川『流域』市町との意見交換会になっているので、あれ?ということです。」
難波市長は、意見交換会の翌日、県に対し「静岡市もメンバーに入れて行うのが望ましい」などと申し入れをしたということです。
これに対し、鈴木知事からは、「大井川の水資源問題について協議を重ねてきた。大井川中下流域の8市2町の市長・町長となるべく早くお会いし、直接ご意見を伺いたいと考え、今回の意見交換会を開催した。意見交換会の中で、静岡市との情報共有を求める意見もあり、今後は静岡市を含めた開催を検討していきたい」と、回答があったということです。
難波市長は、現状、県や流域8市2町とも十分な意見交換ができていない、として、静岡市としても、意見交換の場を持つ必要がある、などと話しています。