【トラック駐車場不足問題】東名足柄SAで大型トラック駐車スペース利用制限効果の実証実験(静岡県)
トラックの駐車場不足が問題となっていますが、NEXCO中日本は、足柄SAで大型トラックの駐車スペースの利用を、一部、1時間以内に制限して回転率を上げる実証実験を始めました。
21日、東名高速道路の足柄SA。
(三間 将一 カメラマン)
「こちら大型トラック専用の駐車スペースおよそ350台分 ありますが、その内の39台分がこのように短時間、60分と書かれています」
この実証実験は、高速道路3社がこの秋から全国11か所のSAで行っているもので、一部の大型トラックの駐車スペースを1時間に制限し、休憩時間の変化や施設の混雑状況、 効果的な配置などを検証しています。この背景には「大型トラック専用駐車場」の“混雑”があるようです。
高速道路3社は、2018年度から駐車スペースのレイアウトの変更を進め、これまで約3000台分のスペースを増設してきました。しかし、都市近郊では長時間休憩のトラックが多く、依然と混雑が続いているということです。さらに、駐車スペースが満車になると、SAの出入り口付近の路肩にトラックが並んで駐車するという実態も問題となっています。
2023年8月には、足柄SAの入り口付近で路肩に止まっていた大型トラックに、後ろから来た大型トラックが追突。追突した運転手が死亡する事故もありました。
今回の実証実験は、半年から1年ほど実施する予定で、今後、利用状況を分析し、効果が期待できれば「短時間スペース」の設置を継続していくということです。NEXCO中日本は「多くのドライバーがサービスエリアで休憩ができるよう、駐車スペースの短時間利用を呼び掛けていきたい」と話しています。