「1世帯1袋で!」新米入荷に客殺到…どこまで続く“令和の米騒動”「来週には安定」?北海道
(店員)「千葉産コシヒカリになります、よろしいですか」
(客)「はい、ありがとうございます」
(店員)「千葉産のコシヒカリ新米でございます。1世帯5キロまで」
次々と客に手渡されていくのは、千葉県産コシヒカリの新米です。
札幌市西区のコメ専門店では、千葉県産コシヒカリの新米5キロ120袋が入荷し、1世帯1袋に制限して販売されました。
価格は3682円と、2023年の同じ時期と比べて、およそ750円値上がりしています。
(買いにきた人)「コメが底をついてきたので、もうあちこちお店に行ったんですけれどもどこも入っていなくて、ここに来たんですけれどもあってよかったです。ちょっと高いですけれども仕方がないですね」
(買いにきた人)「厳しいですよね。でも主食なので買わざるを得ないというか」
開店前に店頭に並べた30袋はわずか25分でなくなりました…
さらに、店では例年にない異変もー
(鷲見記者)「こちらの棚、普段はコメが置いてあるということなんですが、いまはすべて空っぽになっています。去年とれた分のコメはすべて売り切れになっています」
例年、前の年に収穫されたコメと様々な品種の新米が入り混じり、コメが店内を埋め尽くすこの時期ですが、全国的なコメ不足で客が殺到し、2023年のコメの在庫は8月末でなくなりました。
現在、店で販売できるのは1日に120袋、入荷する千葉県産コシヒカリ5キロの新米のみです。
収穫の秋を迎え、これから入荷が本格化する新米。
流通量の安定が期待されます。
(玄米工房こめしん西野店 中野佳子店長)「いまは当日入ってきたものはすべてその日に完売しております。今月の中旬ぐらいには北海道米の新米も入ってきますので、そうするとわりと安定してくるのではないかと思っています」
一方、きょう(2024年9月3日)に道産の新米が入荷したのは、釧路市内のスーパーです。
午前11時半すぎ、トラックで運ばれてきたのは道産ゆめぴりかの新米です。
(店員)「いらっしゃいませ、新米が入荷しました!」
さっそく店頭に並びました。
価格は5キロで3542円と、2023年の同じ時期より1200円ほど高いといいますが、さっそく買い求める客が多くみられました。
(買い物客)「やっぱり高くても買わなきゃいけないのかなとは思いますね」
(買い物客)「買えるようにはなるんだけど、値段が安定してくれれば、このまま高いままだときついかな」
(武田記者)「きのうまではこちらのパックご飯もかなり売れたということなんですけれども、やはり新米が並ぶと15袋並べたゆめぴりかは1時間ほどで売り切れました」
(あいちょう芦野店 沢出久店長)「いろんな産地もこれから出てくると思いますし、来週になると、おぼろづきだとかいろんなコメも種類も出てきますので、そうなると安定してくると思います」
新米は9月中旬には広く出回る予定ですが、高値の傾向はもうしばらく続きそうです。