北海道でも拡大一途「ノンアル市場」その背景と人気に百瀬記者迫る…売り場1.5倍のスーパーも
近年、ノンアルコール飲料の市場が拡大しています。
札幌市内のスーパーでは売り場面積を1.5倍に広げました。
ノンアル人気、そのワケとは・・・
(百瀬記者)「スーパーのノンアルコール飲料売り場です。定番のビールに加え、サワー系、そしてハイボールまで種類が豊富になっています」
札幌市内のスーパーです。
買い物客が手にしていたのは…ノンアルコール飲料です。
そのわけを聞いてみるとー
(客)「これが一番おいしい」
(客)「いろんなメーカーで出してるでしょ。健康的な内容のものもありますしね」
このスーパーではノンアル飲料の売り上げが年々伸びていて、2024年から売り場面積を1.5倍に広げる人気ぶりです。
さらにノンアルビールの「ケース売り場」も広げるなど、いまノンアル市場が拡大し続けています。
大手ビール会社のサントリーによりますと、アルコール全体の市場規模が減少する一方、ノンアル市場は前年比で11パーセント増加しました。
その市場を後押ししているのがー
(コープさっぽろソシア店 阿部祐次店長)「こちらは内臓脂肪を減らすという機能性の飲料になります」
健康志向の消費者に向けたこのようなノンアル飲料が、老若男女問わずに売れているということです。
(コープさっぽろソシア店 阿部祐次店長)「機能性を高める商品が特に売れています。若者世代も並行して、高齢者の方も健康志向が強くなってきているのは事実です」
そして、ノンアル飲料はワイン業界にも広がりを見せています。
(客)「おいしいです。見た目もかわいい」
大学の同級生同士で乾杯し、これから昔話に花を咲かせようとみなさんが飲んでいるこの飲み物…
じつはこれも、ワイン風味のノンアルコール飲料なんです。
小樽市のワイン売り場で2024年4月から提供されていて、ワイン用のブドウを原料とするワインビネガーを炭酸などで割っています。
(坪田カメラマン)「すっきりとした甘酸っぱさもあり、炭酸が入っているので、のど越しも良く、おいしいです」
(北海道ワイン 藤平幹志さん)「(店には)車で来られる方が多いが、ドライバーの方は試飲できないので、連れの方が試飲している間に、私飲んでみようと頼まれるのが多いパターン」
ドライバーはもちろん、ワインに触れてもらう「入り口」にもなっているということです。
健康志向の高まりなど選択肢が広がるノンアル市場。
今後も注目が高まりそうです。