「2024年問題」年度最後の大一番!3月引っ越しシーズン、対策いろいろ繁忙期を乗り切れ!
もうすぐ春の引っ越しシーズンです。
しかし「2024年問題」の影響でドライバーなど深刻な人手不足となっていて、引っ越しの時期をずらす「分散引っ越し」が呼びかけられています。
(押之見さんの母)「ベッドのボックスシーツは外した方がいいですか?」
(引っ越し業者)「そのままで大丈夫ですよ。カバーあるのでそれに入れますね」
ウエディングフォトのヘアメイクをしている押之見彩希さん(22)です。
転勤が決まり、札幌から帯広へ引っ越すことになりました。
まだ2月ですが、手伝いに来た両親とこの日(2025年2月25日)に、荷物の搬出作業をしていました。
3月下旬だと費用は単身で35万円程度かかるところ、押之見さんはこの時期の引っ越しでおよそ3分の1の11万8800円で済んだといいます。
(押之見彩希さん)「退去の立ち合いもスケジュールいっぱいで予定調整していただいて、いま引っ越しラッシュなんだなと感じました。少しでも早めに引っ越しできて、会社の負担も減ったなら、いまのタイミングでよかったのかなと思います」
(スタッフ)「繁忙期となりまして、お時間の指定をお受けしていないのですが、よろしいでしょうか」
こちらの引っ越し業者では、通常は月に150件程度の依頼ですが、繁忙期となる3月は250件ほどの予約が入っています。
しかし、ドライバーの労働時間が悩みのタネです。
(人力引越社 島西圭太さん)「2024年問題で働ける時間に制限がかかってきている。去年と同様に4件まわっていたところ、時間の関係で3件にしないといけないとか」
社員紹介制度やアルバイトの時給を200円アップするなど人手を増やす努力をしていますが、まだまだ不足しているといいます。
(人力引越社 島西圭太さん)「私たちも忙しい事は嬉しいが、引っ越しできない客や断る客が出てくると、対応したいができなかったりする現状がある。(時期を)ずらせるのであればずらした方が金額も抑えられるので、そこが一番いいのかなと思います」
こうした現状をうけ国土交通省は、3月15日から4月6日まで、特に引っ越しが混雑するとして“分散引っ越し”を呼びかけています。
(中野洋昌国交相)「トラックドライバーの労働負荷の軽減やスムーズな引っ越しのためにも、混雑時期をできるだけ避け、引っ越し時期の分散に向けてご検討ご協力をお願いします」
2024年問題で深刻な人手不足のなか迎える引っ越しシーズン。
例えば企業の異動時期をずらすなど、社会全体でこの問題を考える必要がありそうです。