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第二のOSO18出現か 命がけでクマと対峙 ハンター報酬“安すぎ” 自治体と衝突も 北海道

2024年5月28日 5:00
第二のOSO18出現か 命がけでクマと対峙 ハンター報酬“安すぎ” 自治体と衝突も 北海道

北海道別海町の牧場で子牛4頭が死んでいるのが見つかり、クマに襲われたとみられています。

一方、奈井江町では地元の猟友会が、報酬の低さなどを理由にクマの出没時に対応できないと町に伝えたことがわかりました。

クマへの警戒が強まる中、地元に不安が広がっています。

第二のOSO18出現か

(武田記者)「クマに襲われたとみられる牛は、あちらの牛舎で引っかかれたり食いちぎられたような跡がある状態で見つかりました」

(なかしゅんべつ未来牧場 友貞義照専務)「4頭が即死で4頭が瀕死状態だったので、了解を得て殺処分しました」

北海道東部の別海町・中春別の牧場で21日、牛舎飼育されていた子牛あわせて8頭がクマに襲われる被害がありました。

付近には17センチほどのクマの足跡が複数残っていたといいます。

(なかしゅんべつ未来牧場 友貞義照専務)「噛んで柔らかいところをえぐった痕跡があった。初めての経験で衝撃的。まさかと思った。牛をハッチから引きずっているので大きいクマなのかなと」

別海町の隣町・標茶町と厚岸町では、去年まで1頭のクマによる牛の被害が相次いでいました。

それは、OSO18です。

去年までに少なくとも66頭の乳牛を襲い、道東を震撼させたオスのクマです。

去年7月に駆除されましたが、OSOが襲った牛の残がいを別のクマが食べに来ていたことなどから、地元では「第二のOSO18」の出現が懸念されていました。

「OSOは氷山の一角」牛の味をしめたクマ

OSOの追跡を続けていた標茶町のハンター・後藤勲さんです。

(ハンター 後藤勲さん)「牛の味を覚えているクマがいれば、そういうところに(再び)入って来る確率は高いと思う」

今回、その懸念が現実のものとなりました。

(武田記者)「関係者によりますと、子牛が襲われる9日ほど前、別海町の防風林のあたりでシカのような動物を食べるクマが目撃されています」

別海町では4月以降、クマの目撃が12件と相次いでいます。

子牛が襲われた翌日も、牧場から3キロほど離れた場所でクマ1頭が目撃されました。

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