売り手市場の就活 学生「休みを中心に考える」 企業は待遇面の良さをアピール 北海道
3月に入り本格な就活シーズンを迎え、札幌市内では、大規模な合同企業説明会が行われました。
売り手市場と言われている就職活動ですが、どのような企業が学生に人気なのでしょうか。
午前11時の開場とともに続々と学生がやってきたのは、札幌ドームで開催された企業の合同説明会です。
今月から本格的な就活シーズンが始ました。
(鷲見記者)「いろいろな企業が並んでいますが、理系専門エリアではたくさんの学生が話を聞いています」
およそ400社の道内外の企業が集まったなか、ことしは特にIT関連など理系の企業が人気です。
そのなかでひときわ学生が集まっていたのは・・・
(セガ人事部高橋容子さん)「一番お話ししたいのがエンターテインメントコンテンツ事業です」
2021年に札幌に進出したゲーム開発会社です。
IT関連企業は今後も成長が見込めると、学生たちの人気が高まっているといいます。
(大学生)「今後成長を見込める」
(セガ人事部高橋容子さん)「ゲーム開発をしたい、モノづくりをしているという学生はたくさんいるものの、なかなか就職先がないという声を聞いたので、札幌にオフィスを構えてゲーム業界を盛り上げていきたいなと思って」
こちらは ソフトウェアの開発会社です。
ブースには休日など待遇のよさをアピールしていました。
(大学生)「休みとか休暇をとれるかを中心に考えている」
人気高いIT企業ですが、待遇面のよさをPRする理由、それは今後、より学生の売り手市場が強まる見通しだけでなく、ある心配事があるからです。
それが、半導体メーカー・ラピダスの北海道進出です。
新規雇用は最大3600人が見込まれていて、理系の人材確保の競争が過熱しているといいます。
(アウトソーシングテクノロジー 稲葉ゆさん)「(ラピダスから)スカウトが来たっていうのは、弊社のエンジニアは技術力が高いのでよく聞きますね」
(マイナビ 豊嶋恭平さん)「ラピダス進出で、今後地元企業は人材確保が厳しくなる可能性がある」
学生の売り手市場が強まる一方、人材確保のための企業間の競争は激しくなっているようです。