路面ぐちゃぐちゃ スケートリンクの氷も解ける 気温上昇の北海道 危険な落雪の威力
今週記録的な大雪に見舞われた北海道小樽市。
12日は一転して気温が上がり、道路脇に積もった雪が崩れ、道を半分以上塞いでしまうところも。
道内は上空の寒気が抜けたことで札幌で2.8度、道南の松前で5.9度、日高の浦河で6.3度などと、太平洋側を中心に3月中旬から下旬並みの気温となりました。
季節外れの暖かさに浦河町では少し困った現象もー
(佐藤記者)「浦河町のスケートリンクです。気温が高いため氷がとけています」
札幌市でもつるつる路面が一転ぐちゃぐちゃに。
これには歩くのもひと苦労です。
(市民)「水たまりが所々出来ていますので、靴を履いていると水たまりが歩きづらいというか気になりますね」
(市民)「暖かくなると酷いとけ方される。でも自然の現象だから合わせるしかないですね」
(石黒記者)「札幌市西区の住宅街です。屋根の部分を見てみますと雪庇が出来ていて、あちらの住宅を見てみますと、いつ落ちてきてもおかしくないような状態になっています」
路面状況が悪くなる以外にも気温が上がると注意しないといけないのが、落雪による事故です。
道によりますと、去年11月から12月までに落雪や雪下ろしなど雪による事故などで、すでに46人の死傷者が出ています。
今月9日にも小樽市の住宅の敷地内で63歳の女性が雪の中から見つかり、その後、死亡が確認される事故もありました。
女性のそばには除雪用のスコップがあったほか、住宅の屋根に雪が落ちた痕跡が残っていたということで、屋根からの落雪に巻き込まれた可能性があるということです。
専門家は想像以上に危険な落雪の威力について力説します。
(雪氷防災研究センター 中村一樹センター長)「想像してみてほしいが、お米30キロって非常に重たい。あれが落ちてくるイメージ。頭に当たると骨折したり、背骨や首にダメージが大きい。ケガではすまない。亡くなってしまう可能性ももちろんあります」
道内はこのあとまた雪が降り始め、13日からは再び寒気が入り込み、道内全域で真冬日のところが多くなる見込みです。
路面凍結や落雪などに引き続き注意が必要です。