何度も足を運びたくなるカフェが道北の豊富町にあります。

しぼりたての「こだわり牛乳」を使ったチーズが魅力です。

ふっくらとしたライ麦入りの生地にチーズがたっぷりと乗ったピザです。

連日多くの客がこのピザを目当てに店を訪れています。

「おまたせしました！3種のチーズのピザです」

（稚内から来た常連客）「モッツアレラを感じるね」

（稚内から来た常連客）「ちょくちょくこちらに（来ている）。チーズも牛肉もいただいています」

（埼玉からの観光客）「チーズが濃厚で、あまり都内では食べないような味でおいしい」

チーズが人気のこのピザが食べられるのは24年前にオープンした北海道・豊富町にあるカフェ「工房レティエ」です。

看板犬ミルクがお出迎えしてくれます。

店で提供される「3種のチーズピザ」には、モッツアレラチーズやゴーダチーズなど日替わりで3種類のチーズが使われています。

じつはこれらのチーズは“自家製”で生産者の“こだわり”が詰まっていました。

チーズに使われる生乳は酪農家・田中真生さんが1頭1頭、丁寧に搾乳しています。

低温殺菌にこだわりチーズは手作りー。

牛にストレスを与えないようにと放牧で飼育されています。

（田中家　田中真生さん）「自分たちの手の届く目の見える範囲でおこなうというのが僕らのやり方。牛に無理をかけないで自然の摂理の中で牛を飼うというのをずっとやってきた」

カフェを営んでいるのは妻のあもさんです。

こだわりの生乳をつかった、もう1つの看板メニューがジェラートです。

添加物を使わず、新鮮な生乳と道産のたまご、砂糖で仕上げたやさしい味わいが特徴です。

ピザを食べたあとについ、追加で注文したくなるそうです。

（工房レティエ　田中あもさん）「（豊富は）気候も穏やかで盆地でもないし一年通して気温差が少ないので、牛たちもとても過ごしやすい。少量でも価値あるものをこれからもつくっていって残していきたい」

店主の笑顔とこだわりがつまった地元の味を求めて、ちょっと寄り道してみてはいかがでしょうか？