なぜ…“森のシンボル”樹齢1200年ミズナラが燃えた謎…周辺に火の気なし 北海道支笏湖畔
北海道千歳市の支笏湖畔にある、推定樹齢が1200年以上のミズナラの木が燃えていたことが分かりました。
現場に火の気はなく、警察と消防では出火原因を調べています。
煙が上がる一本の大木。
千歳市支笏湖畔にあるミズナラの木です。
2025年2月15日早朝、自然ガイドをしている男性が火が出ているのを発見し、男性も雪をかけて火を消そうと試みます。
消防によって火はおよそ9時間半後に消し止められましたが、木の一部が焼損しました。
このミズナラの木は高さが25メートル以上あり、樹齢は推定1200年とされています。
「千年ミズナラ」と呼ばれ、ツアーなどが実施されています。
元自然ガイドの先田さんに案内してもらい、現在の状態を確認するため、木のある場所へと向かいました。
幹の中は黒く変色し、木が炭のようになっていました。
現場に火の気はなく、警察と消防では出火原因を調べています。
(元自然公園財団支笏湖支部職員 先田次雄さん)「この森のシンボルだと思っている。森の中の火の始末はちゃんとしないといけないという大きな教訓だと思う」
石狩森林管理署によりますと、焼損はしているものの現時点で木に深刻な被害はないということで、「火気の管理やマナーを守って自然を楽しんでほしい」と呼びかけています。