車がすれ違えるか心配 道幅6メートルから4.5メートル 生活道路の排雪見直しを検討 札幌市
札幌市議会が2月13日に開会し、来年度の除雪費の予算として過去最高となる285億円が計上されました。
除雪費が上がり続ける中、市は生活道路の排雪について見直しを図っています。
市民生活に直結する排雪はどう変わろうとしているのでしょうか?
(吉岡記者)「西区の生活道路で除雪作業が始まりました」
市民生活に大きな影響を及ぼす積雪。
札幌の生活道路の排雪は、1992年に始まった「パートナーシップ排雪制度」が大半を担っています。
市と町内会などが費用を折半して、シーズン1回まで生活道路の排雪が行われ、各町内会などが支払う額は1キロあたり51万6400円です。
道路幅が8メートルの場合、排雪後の通行幅は6メートルほど。
車が行き交える程度の道幅が確保されます。
札幌市は13日に開会した市議会で、来年度の除雪費の予算を過去最高の285億円と計上しました。
背景には燃料費の高騰や作業員不足をありますが、市では新たな手法を検討しています。
(札幌市 秋元克広市長)「将来にわたり持続可能なサービスのあり方を模索するため、事業者や専門家と意見をかわすための審議会を立ち上げ市民議論をスタートする」
新たな手法案は、市内全域の生活道路3800キロの排雪を全額市が負担するもので、開始時期の前倒しや道路状況に応じて作業を進めて費用を抑え、ピーク時の作業人員を2割減らせます。
札幌・宮の沢町内会の中川会長です。
この案について聞いてみるとー
(宮の沢町内会長 中川和彦会長)「費用を負担してくれるなら賛成。住民のみんな喜ぶと思う」
一方で不安も。
市は新たな除排雪の実証実験を行っていますがー
パートナーシップ排雪制度の6メートルから4.5メートルに狭まり、車が行き交うには道幅が足りません。
(宮の沢町内会長 中川和彦会長)「4.5メートルは困ると思う。救急車とか消防車が入るの大丈夫なのか。それが一番」
今年度の実証実験は白石区や西区などの4地域で行われていて、市はその結果を検証して今後の方針を決める予定です。